二
胡教室 仙台榴ヶ岡の「牛吟庵」 http://erhu.jp/ |
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仙台の二胡教室「牛吟庵」のページです。
二胡
を習いたい方、中国音楽で遊びたい方、ご連絡ください。
あまりお金をかけないで、楽しく練習できるようにがんばってます。お試しに無
料で受講も可能。
鏡深が中国在住時に収集した豊富な中国音楽の楽譜・資料も閲覧可能です。
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二胡レッスン詳細 |
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お問い合わせ・見学希望、メールにて随時受け付けてます。二胡を習ってみたい方・
中国音楽について熱く語りたい方・何かの間違いで二胡を入手してしまった方、ご連絡ください。
場所: 仙台市宮城野区鉄砲町 --- JR仙台駅から徒歩 15分くらいの榴ヶ岡公園そば(鏡深自宅の防音室)。 近所に有料駐車場あり。仙石線榴ヶ岡駅から徒歩8分。 学費: ★ お試しレッスン ★ 個別レッスン:5000円/回。準備・休憩を含めると120分くらい。 ★ 短縮個別レッスン:3000円/回。準備を含めると60分くらい、休憩無し。 楽器: ★ 二胡をお持ちで無い方には楽器の斡旋(38000円〜)もできます。 ★ レンタル二胡(500円/週)は数に限りがありますので先着優先です。 |
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参加条件: ★ 左手の爪をちゃんと切り揃えられる事。爪が伸びていると正し く弦を押さえる事ができません。 ★ 継続して練習できる環境にある事。レッスン頻度が不定期な方や、お家で練習できない方には向いてません。
とりあえず二胡に触ってみたいという方も大歓迎。メールで御 連絡ください。 |
鏡深宛のメール(※2):nikogurui牛@yahoo.co.jp
迷惑メール対策です。↑↑「牛」を
抜いたアドレスで送信してください。
送信前にお名前とご用件を再度ご確認下さい。 ※1:グループレッスンはその性質上、 班員の増減その他諸事情により、再編成・開始時間の変更、 あるいは班の解散等が行われる場合があります。レッスン日時の指定はできません。 ※2: 基本的に連絡のやり取りはメールで行っております。 yahooメールを受信できるメールから送信してください。 迷惑メールの設定によっては、 こちらからのメールが受信できない場合があります。特にドコモの携帯をお使いの方はご注意ください。 どうしても「牛吟庵」からの返信メールが来ないという方は 下のGmailのアドレスに送ってみてください。 こちらも「牛」は 抜いてくださいね。 鏡深宛のメール予備: nikogurui牛@gmail.com |
== 高出席率大感謝割引 == 10月〜3月の6ヶ月間でレッスンに12回以上出席
(無料レッスンを除く)してくれた生徒さんは、続く4月〜9月の6ヶ月間、レッスン代を2割引に!
4月〜9月の6ヶ月間でレッスンに12回以上出席 (無料レッスンを除く)してくれた生徒さんは、続く10月〜3月の6ヶ月間、レッスン代を2割引に! 注:対象は榴ヶ岡教室の生徒さんのみです。 |
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二胡上達の方法 |
★ 二胡上
達のためのヒント ★
〜
学習者にとっては言われるまでもなく当然の事 〜
1、自宅でも練習する。
ご自宅では、できるだけ多くの時間をかけて練習しましょう。練習するほど上達は速くなりますが疲労しないよう適度に休憩をはさんで
ください。2、
毎日練習する。
練習を1日でも休むと、せっかく上達した技術が後
退します。日常的に楽器に触れる習慣づくりが大切で
す。
3、曲のより好みをしな
い。4、無理な曲には手を出さない。
たくさん練習して技術が追いつけば、どんな曲で
も自然と演奏が可能になります。それまでは急がず目の前の曲から順番
に習得していきましょう。 5、楽器を大切に扱
う。
思うような音色が出ない時は楽器に対する誠意が不足し
ています。楽器が気分良く音を出せるように自分で調整し大
切に扱いましょう。
・・・とまあ、上達する方法はわかりきってるのだけど、そういう心がけくらいは持ちた いものだネ、というお話し。 |
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才極即痴也 |
2019年2月14日
★ みなさま美味しいお酒を呑んでいらっしゃるでしょうか?(再確認 春節も過ぎましたし、そろそろ「春の発表会(花見)」をどうしようかな、と考える季節がやってまいりました。 日付としては4月第4日曜日かな。(あるいは第3日曜か?市政便りを見てから決めた方がいいかな) まだ詳細を決めてないですが、参加希望の方はメールで御一報ください。不参加の人は連絡いらないです。(死にたくなるから) 2月末頃に集計して、そこそこ人数が集まるようであれば開催したいなあ。(切実な希望 ★ 二胡の材料となる(かもしれない)木の鉢植えを(経費で)各種育てておりますが、去年の夏頃からハダニの発生に悩まされておりまして。 ずっと水耕栽培の野菜とかも育てていたけどハダニを見たのは初めてで、色々調べながら対処しようとしていたのですが。。。 まず農薬耐性が付きやすいという事で、多くの解説サイトでは無農薬による散水やコーンスターチ(粘着くん)を使用する方法が推賞されていますが、まあ、これが手間がかかる上に効果が薄い。 ハダニの成虫が一時的に減っても、目に見えない卵が順次孵化するので数日後には完全復活した上に卵を産みはじめている。完全にイタチごっこ。自然の植物がハダニで絶滅しないのが不思議でならないレベル。
結局、年末に「殺ハダニ」用の農薬を4種類ほど購入(販売店の正月休みを挟んで到着までイライラ)しまして、年明けから順番に散布していました。その筋の解説によれば、ハダニに耐性が付かないように成分の違う数種類の殺虫剤を取っ換えつつ殲滅するまでかけ続けなければいけないらしい。(ですとろい! ビクビクしながら観察していますが、おかげさまで現在はハダニ復活の気配はなく、どうやら殲滅に成功した模様。本当に? なお、この時に一緒に入手した空気圧式の「霧吹き」はかなり便利だったので、昔ながらの握力式「霧吹き」を使っている方には購入を強くオススメ。 ★ ところで二胡原料の樹種は大概熱帯の植物です。温暖化の昨今とはいえ、こちら東北住まいですから、南向きの部屋に簡易温室を建てた中に電気ヒーターを敷いて、鉢植えを並べています。去年の冬はそれで越冬できた。 一年でそれぞれ随分と成長して手狭になった事もあり、ハダニで弱った鉢を隔離するために、いくつか発泡スチロールの箱に入れて別にしておいたのですが。。。 なんか葉も落とさずに元気みたいなのですけど(むしろヒーター上の鉢が葉を落としてる)。発泡スチロールで鉢を囲って保温すれば、ヒーターが無くても大丈夫かもしれない。後日、要実験ですね。(冬期電気代の節約になるかも ★ だらだらと二胡材の原料、紫檀・黒檀なんかの話を書いているのですが、実は去年の10月から種子の輸入にも規制が増えたらしく、より入手が困難になったそうです。(それを予想して買ってたのだけどね) 二胡自体もそうですが、こういった唐木の高級木材が年々着実に高価になってきてますね。鏡深が中国に居た頃、今と比べるとそりゃ安かったが。あと数十年もしたら一般人が入手するには相当覚悟がいるようになるのではないかと。(それでも買う人は買うのでしょうが。 ★ 話戻って、そういえば教室の「発表会(飲み会)」って、ずっと毎年やってたのですが去年と一昨年はやらなかったのよね。(去年は某イケメン選手のパレードとバッティングしてたし) 「今年はやらないのですか?」と聞いてくる生徒さんもいるのですが、せっかく準備しても君たち来ないじゃん?(寂笑 生徒さん全員に「発表会」のお誘い(しない訳にはいかない)をして、ことごとく「お断り」を受ける身としましては、就職氷河期に世間から「産廃」扱いされてる就活生みたいになって、本当に心が折れます。 「発表会」をやるつもりなら3月中には賞品の製作にかからないといけないけど、2016年秋みたいに(参加者不足のため)泣きながら廃棄するのはもう嫌なの。 一応、希望者が一定数集まるのならば開催したいので、メールかレッスンの時にでも参加希望の旨をお知らせください。(「行けたら行く」は1/4名としてカウント。) くれぐれも「ボイコット」宣言はしなくていいです。頼むよホント。(哀願 |
2019年1月31日
★ みなさま美味しいお酒を呑んでいらっしゃるでしょうか?(笑 古来より中国の文人のみならず、お酒により酩酊した状態で詩作に耽るのを「粋」として楽しむ文化があり、中国音楽においても「酒」や「酔」の字が多く出てくるので、アルコール
IT時代におきまして、酔っ払いを気取った現代の高等遊民が書き連ねているストロングゼロ文学という物(検索すると色々でてくる)の中には実に味わい深い作品のあって感心します。 鏡深が「ストロングゼロ文学」と聞いた時、真っ先に思い浮かべたのはコレみたいな読んだだけで悪酔いしそうな文章だったのだけど(そういうのじゃないのね)、さすがにこんな名文には、なかなかお目にかかれない。音楽で例えるなら阮籍の「酒狂」みたいな? ★ さて、そろそろ確定申告の時期でして、税務署から案内の封筒が届いたりしています。 鏡深も「牛吟庵」の帳簿を眺め、その貧乏ぶりを(自虐的に)楽しみつつ、例によって(今さらながら)穴埋めして体裁を整える作業をしているのですが。。。 まあ教室の収入自体は赤字でもなく、かと言って儲かってる訳でもないけど、借金せずに国民年金と国民健康保険を払ってる程度だから問題ないよね、とか。 ★ そういえば「元入金」ってあるじゃないですか? 個人事業で商売を始めるのに初期投資として使ったお金。。。程度に思っていたのですが。アレ? もちろん開業資金として最初からマイナスなのはいいとして。年々マイナスが増えていく(数十万単位で)のですけど、いいの?(汗 ★ 先に書いているように、払うものは払えているのでお金に困っていると思ってなかったのだけど、何でこんな事になっているのか? 今さらながら調べてみた。 結論としては、固定資産の減価償却や家事按分の分も余分に稼がないと「元入金」はプラスにならないんじゃね? という所で、預金も現金もさして目減りしている訳でもない(増えてもいない)から、気にしてなかったなあ。。。 なんかもう、生存できてるだけじゃ許してもらえないみたいです。 ★ そこでホラ、「ストロングゼロ」とは言わないけど、ビールの一缶でも開ければ全て解決した気がするので、お酒ってすごいと思う。 |
2018年10月29日
★ 八卦を見たら☱☷(沢地萃)五爻と出たので、これは生徒さんが集まる吉兆かもしれん、と。むしろ、八卦フォント(☰☷☳☴☵☲☶☱)があったので嬉しくて使ってみたかっただけなんだけど。(笑 ★ それはさておき(生贄が必要らしいので)、今年2曲目、鏡深の独り合奏録音を掲示板の方にアップしました。お暇な方は聞いてみてください。(例によって1ヶ月くらいするとファイルが自動で消えます。) 3分半くらいの長さですが中阮・笛子G・笛子C・中胡・低音二胡・中音板胡・音木・小鼓・二胡×2を2ヶ月くらいかけてコツコツ録音し、重ねて制作してます。そろそろ寒くなってくると録音作業もつらくなる。 だいたい、こういうのにウチの生徒さんはあまり興味を示さないので、労力の割には全く作りがいがないのですが。。。 ★ 夏辺りに1曲目(そりゃ猛暑の密室で録音はつらかったョ)をアップするのに際して、いわゆる「投げ銭」システムについて調べてたのね。気に入ったら「お金ちょうだい」というヤツです。 結局の所、お金をやり取りするためには何がしかの手数料がかかってしまう訳です。まあ、ならば暗に手数料を上乗せした額を提示すれば済む話ですが。第三者が財布に手を突っ込んでくると、鏡深は反射的に警戒してしまうのね。(古い人間なもので
利用手数料10%内の決済手数料4%はクレジット会社でしょうから、他の投げ銭サービスを使っても基本的にこの金額は取られる事になります。通常、買い物する時でも発生しているクレジットカード手数料は店側が払ってますし。 あれ?でもカードで税金を納める時って支払う側が手数料を上乗せされるよね? 鏡深はカードを作れないくらい所得が低いので関係ないのですが。(つるかめつるかめ ★ そういえば最近は、中国もキャッシュレス化が進んで現金を使わなくても買い物ができると話題ですが、鏡深も去年中国へ行って実際見てきましたけど、アレって手数料とかどうなってるの? 日本ではどうあがいても、お金を現金以外の方法で渡す場合には(クレジット会社に)手数料をかけないとできませんが、中国ではWeChat等のアプリにより個人同士のケータイ間や自分の銀行口座からお金をやり取りできる。 調べてみると、その手数料も月間総額2万元(約32万円)を越えなければ無料、それ以上でも1%程度らしい。普通に生活する分には完全無料と言っていいレベル。 それなら使うよね、便利だし。鏡深なんざケータイの使用頻度低すぎて、ついに持ち歩かなくなったよ。今じゃすっかりドタキャン報告専用の目覚まし付き置き電。 ★ そんな感じに手数料を取られるの嫌だなあと思うと、気軽に「投げ銭」をお願いする訳にもいかなかったりするのよね。 まあ、ぶっちゃけ「投げ銭」したかったら、そんな七面倒臭い事をしなくても鏡深に小銭を直接投げつければいいんじゃない? という所に尽きるのですが。ただし前述の通り「生徒さんはあまり興味を示さない」ので、お察し。 |
2018年7月8日
★ ♪カッパッパーるんパッパー [微エロ注意]と言っても今の若い人は知らないか。 昔は揚げられた土左衛門の尻の穴が緩んでいたら、尻子玉をカッパに盗られたと言って、もう助からんと諦めたそうで。中国由来の妖怪が多い中で、カッパというのは純正日本オリジナルの水怪だったりします。 じゃあ中国古典『西遊記』に登場するカッパの だいたいは恰幅の良い僧形の人間といった姿で登場し「沙和尚」とか「沙僧」とか呼ばれてます。所持する矛「降妖宝杖」は元々「月牙鏟」という形の土木や農業に使うスコップを転用した武器。僧侶という役回り上、埋葬に必要な道具を模しているのかな、と。 当然ながらファンタジーですから、沙悟浄だって孫悟空や猪八戒と同様に人外の眷族であるはず。『西遊記』研究となると中野美代子の著作が非常に詳しいので、どうしてもその受け売りとなってしまって何ら目新しい話は無い訳ですが、ちょこっと沙悟浄についてのウンチクを続けます。 ★ 高野山にある博物館「霊宝館」は、そこに並んでるあらゆる展示物が(何かの冗談の様に)どれも国宝やら重要文化財だったりする日本で二番目(一度言ってみたかった)に愉快な、御利益がインフレおこしそうな、まあとんでもない場所ですが。(日本一は神田古書店街かと) その収蔵物の中でもひときわショッキングな仏像がありまして、快慶作「深沙大将立像」がそれです。半裸マッチョ、憤怒に髪を逆立てた鬼面、されこうべを連ねて首に掛け、腕に蛇が巻き付き、ヒザ丈袴の裾から象の頭が突き出し、荒れ狂う波頭を踏みしめる等身大の鬼神像。そして何より異様なのが露出した腹部に埋め込まれた、その姿と対照的な穏やかな顔。鏡深も実際に拝観して御姿を見る度に息を飲んでおります。 さっさと答えを言いますと、この「深沙大将」が件の「沙悟浄」のモデル(原形)なのね。 密教や修験道で信仰される同じモチーフの「深沙大将」は日本国内にいくつかあり、福井県小浜市「明通寺」、京都府舞鶴市「金剛院」辺りが有名。それ以外にも詳しく解説した非常に面白いpdfがあったので、長いけど暇な人は読んでみるといいかも。(必要な事はだいたい書いてある
それでも、鬼神像とは別に古代の武人風に描かれる事もあり、曰、神王形象(甲冑姿の護法神)で左手に青蛇を持ち、右腕を曲げて掌を右胸の前に揚げる。観音の化身、あるいは毘沙門天王配下の大将で7000匹の夜叉を統率するとか何とか。 ★ さてもさても、日本人は脊髄反射的にカッパをイメージする沙悟浄先生ですが、その原形「深沙大将」がどこでどう水怪・水神に化けてカッパ扱いされる様になってしまったのか、代々研究者が論争を繰り返してきた所で。(笑 そもそも玄奘が深沙大将に会うのは砂漠で遭難しかけている時。その情景を「莫賀延蹟は八百里(約450〜430km 青森-郡山間程度?)の道程があり、古くは沙河と呼んだ。空に鳥は飛ばず地上に獣も住まず、また水も植物も無い。」とされる難所。ここで言う「沙河」とは「流沙河」であり、粒子の細かい砂が大河の様に延々と続く砂漠であるらしい。 にも関わらず、それを実際に(玄奘ばりに命をかけて)見てきた人もめったになかっただろうから、地理書から「河」と誤認したあげくに「深沙大将」は水神とされ、その後に様々な水に関する「深沙大将伝説」が生まれるに至ったのは考えるに難くない。(省略するけど ★ 深沙大将が首に掛ける六個とも七個とも九個とも言われる「されこうべ」は玄奘本人の物と言われる。中国の怪異譚には(あえて荒唐無稽な矛盾を交える事が)よくあるので深く考えちゃいけない。(笑 要は玄奘が経典を求めて天竺へ旅に出たのはこれが初めてではなく、それまで天竺へ向かい「流沙河」の深沙大将に食い殺される度、僧侶に転生して再度天竺へ向かう、という事を幾度となく繰り返していた(唐代版エンド★スエイト)。深沙大将は長い事、通る人を食っては骨を流沙河へ捨てていたのだけど玄奘の頭蓋骨だけは沈まずに浮いてくるので、不思議に思い集めては弄んで玩具にしていた。(と昔のヤンチャを自供 これは深沙大将の形象が元々は荒野に住む人食いの大蛇であった事に由来しているらしい。名前の「深沙 [shēn shā]」も「真蛇 [zhēn shé]」を捩っているとか。中野美代子によれば流沙河上流の弱水に住む人面蛇身(あるいは龍首)の神「窫窳」が元にあり、つまりはその擬人化であるために、手に蛇を持ったり巻き付けたりしている姿で描かれる様になった、と。(そしてヨウスコウワニにも言及するが割愛 蛇足ですが(蛇だけに)、出典によりされこうべの数が一様でなく様々な説があるという事は、今この玄奘もまたまさに食い殺される可能性があるという事で。。。 「おお玄奘!しんでしまうとは なにごとだ!」 ★ 腹部にある「穏やかな顔」は童子とも天女とも、釈迦の前世であったり、毘沙門天従者の豊満、或いは前世の(文字通り腹に納まった)玄奘とも諸説あって、どれも確証はないようで。 同様に体内から別の顔が現れた姿の仏像というと羅睺羅尊者や宝誌和尚立像とか、あるみたいですが、意味するところは「人は内に仏心(ぶっしん)を宿している」という表現らしい。 そういえば能楽「大般若」では、玄奘が流沙河へ向かう途上で老人に出会う。彼が語るには、流沙河に住む深沙大将は恐ろしい鬼神の姿だが、心の中では仏法を敬う者であり、そして玄奘は前世に何度もこの地で命を落としている、と。あるいは深沙大将の腹の顔も純真な信仰心を示唆しているのかもしれません。 ★ そんな敬虔な護法の神なのに、なんで仏教僧の玄奘が通る度に食っちまってるの? それって仏法僧的にどうよ? とは思うものの。(天竺から見て)東方の蛮民に対し、深沙大将は仏教の秘法が流出するのを防ぐ役目を担っていたそうで。 それなのに、何度食い殺しても(坊主の肉は胃にもたれそう)やって来る玄奘に 案外、古代仏教において殺人と信仰は両立できるものらしく、チベット仏教においても訪問する部外者や禁を破った者に対し残虐な拷問・刑罰がつい最近まで行われていた様子は河口慧海『西蔵旅行記』や、それに取材した久生十蘭『新西遊記』に詳しい。 ★ なんで急にカッパの話をしているかというと、海洋堂から「深沙大将」の関節可動式のフィギア(全高14cm)が出てて、写真だけ見てもなかなかの出来。むかし高野山で見た快慶「深沙大将」を元にデザインしてあるのは、すぐにわかったよ。 それにしても、このシリーズって2012年頃に売ってた時はもっと安かった(半額くらい)よね? 中国で生産しているらしいから、中国の物価高の影響をもろに受けているのでしょう。世知辛いです。 |
2018年7月1日
★ 先月までダイエットしてたのですけど、BMI22が60kgくらいで、一旦60.85kgまで落ちたので現在は普通に食べています。過去3年分をグラフにするとこんな感じ。 だいたい毎年同じようなペースでスルスルと体重が減ってくるのですが、62.0kg過ぎてからきつくなる。たぶん、この辺が健康的なのじゃないかと思うので、無理してそれ以上落とす必要はないような気がする。まあ、来年また頑張るヨ。 ★ そういえば、最近はニッカド電池(ニッケル-カドミウム電池)って無くなったのね? 単三型が欲しかったので、駅前のヨド★シとかヤ★ダ電気とかに行ってみたけど置いてなかった。ニッケル水素電池はあるのだけど。 昔の充電池と言えばだいたいニッカド電池だったのだけど。そういえば新しい家電はリチウム電池を使ってるね。いちいち隔世の感に震えてる自分。 20年くらい使ってるブラ★ンの電動ヒゲソリが、近ごろメッキリ根性無くなってきた。寿命かなあとも思ったけのだけど、充電池を交換すれば、まだ現役で使えるかもしれないのでバラしてみましたらニッカド電池ですか、そうですか。すっかり骨董品よね。 シェーバーの電池交換を書いた記事は検索するといくらでも出てくるのですが、どれも使用5年〜10年で交換してるみたい。20年も使い続ける鏡深は、よっぽど忍耐強いのか?(本当に感心するよ) 実のところ1万円も出せばそこそこ良いのに買い替えられるのだけどね。(貧乏だから)そこには触れない。それに古い型の方が替刃が安いのじゃないかな?(知らんけど さて、入手しようとするも送料無料ヨド★シの通販でも販売終了している。一応、海外向けに生産しているパ★ソニック製(中国産は恐いので)を通販で購入してみたら、かつてのギンギンな駆動音が蘇って、ちょっとゴキゲン。中国から買ってきた怪しい薬で心臓が止まるオジサンたちもこんな気分なのだろうか? ★ 二胡という楽器、音楽的な性能はさておき、主に使ってる木材によってその価値が変わってくるので、他の木工製品を見る時にも、自然その材質に注目する様になりますよね? ならない? 高価な木材を使っている製品には感心し撫で繰りながらニヤニヤしたり。実用的あるいは工芸的な価値は、とりあえずまあ割とどうでもいい。 その最たる物と言えばテーブルとか家具ですが、金額が金額ですし家にあると邪魔なので、そうそう幾つも買えない。二胡だってそんな大量にはいらない。(まあ、押し入れに積んでありますが もうちょっとコンパクトな辺りで、文具類には結構こういった高級材を使った商品があり、使ってる材料も小さいので値段もそれなり。通販ページを見ていると欲しくなる。ただし、そのほとんどは100均の商品で代用できる事を忘れてはいけない。(苦笑
「工房楔」は有名? 価格が少々お高い。鉛筆補助具の花梨瘤エクステンダーは美しいね。でも今どき鉛筆って使わないし。ましてやチビた鉛筆に1万円もするエクステンダーをかまして使い切るとか。。。 同じような商品は「ブンドキ.com」のCRAFT-Aでも扱ってる。こっちの方が入手しやすい価格かなあ。ブライヤーは瘤部分の木材でパイプに良く使われる。 意外に個人で制作しているサイトもあって、今では入手が難しい木材(本物なら)も稀に出てきて、ドキドキする。(ある所にはあるらしい ★ 商品説明の木材解説を読んでも面白い。あまり聞かない樹種とかもチラホラ出てくるけど、昔から馴染みのある樹種が規制されて、その代替として出てきた物なのかも。 例えば「パロサント」とか珍しいね。リグナムバイタとは別種らしいのに、見た目も解説も似たり寄ったり。リグナムバイタは規制されてしまったので、現在出回っている緑檀はパロサントなのでしょう。そういや、去年大連で見た緑檀の茶具がやけに軽くて偽物かとも思ったけど、あるいはパロサント制だったのかも? 近ごろでは中国がアフリカで一生懸命に希少材を伐採しているので、アフリカ産の樹で作った二胡が多くあります。「アフリカ黒檀」(ウチでも栽培してる)がいい例として、「アフリカ紫檀」って何だろうね? とは前々から思ってた。 多分これだね。「アフリカンパドウク」例によってカリンの仲間(Pterocarpus)ですが、中国ではカリンを紫檀と表記するので間違いじゃないけど。厳密に言えば紫檀(Dalbergia)じゃない。 もうひとつ「パオロッサ」はアフリカ紫檀と呼ばれますが、こっちは紫檀(Dalbergia)でもなければカリン(Pterocarpus)すらない。実にまぎらわしい。 ★ ナイフの柄部分にも、高級材を使った商品がありますが、使い道はといえば「鉛筆を削る」くらいしか思い浮かばない。でも、今どき鉛筆も使わないし。。。 カッターナイフくらいなら実用的かも。 希少材のカッターナイフなら前述「工房楔」にもあったけど、お手ごろな金額で個人制作している人もいる。 案外、釣具を扱っている所も高級材にこだわりを持った美しい商品が多いですが、お値段もなかなか。だいいち鏡深は釣りもしない。 ★ そもそも鏡深は使った道具を放置するクセがあってよく物をなくすので、あまりお高い文具を使うのに向いていないから、100均の文具がお似合いなのよね。まあ、二胡くらい大きければなくさないけど。。。 そして、だいたいお金がないので買えないです。今月も固定資産税とか個人年金とかの支払い(贅沢と言えば贅沢だ)で、、、 あれ? 何で涙が。。。 そういや、国民健康保険も減免対象になるかもしれないって、役所に行って聞いてみるかな? 月々の支払いは大した事ないけど、合計すると結構な額になるよね。 |
2018年6月6日
★ 今更の話ですが、所得が少ない世帯では水道代を減額してもらえるらしいです。鏡深はずっと貧乏なのに今の今まで知らなかったよ。普段は中身も見ずにポイしちゃう市政便りを、たまたまパラパラとめくっていたら書いてあった。これぞ神の啓示というヤツか。 どれくらい貧乏かと言うと、ここしばらく週に4食程度で生活しております。いや今年も国民年金を年払いしたのはキツかった。
記録によると、2016年6月12日の68.50kgから39日後7月21日は61.40kg(7.1kg減)。2017年4月9日の68.95kgか ら37日後5月16日は61.75kg(7.2kg減)。という感じ。(それ以前はパソコンが壊れたので記録が残っていない。) BMI22を標準とすると鏡深の場合60kgくらいが理想、68kgを越えると太りぎみとされるので、さして無理な事はしていないはず。 だいたい、それ以外の期間は普通に食べているので1年もすると元に戻ってしまうのですがね。それでも70kgに近くなるとだんだん焦ってダイエットの検討に入ります。(新しいズボンなんぞ買うカネは無いし) ★ さて、今年のダイエットはというと、5月8日に量ったら72.25kgでして。70の大台に乗っかってました。こんなに収入が少ないクセに脂ばかり溜め込んで、世間様に顔向けできません! ホントごめんなさい。 それから、いつも通り(特に運動はしてない)のダイエット29日目の今日は63.50kg(すでに8.75kg減)になりました。そろそろゴールが見えてきた?(残り2週間って所ですかね) あと3kgも落とせば成人式に着たスーツもいけそう(笑)。ダイエットが終わったらパスポート更新用の写真を撮りに行かなきゃ。 ★ そんな訳で、食事の回数を少なくして生活しているので、だいたいは頂き物の食料(大感謝!)を小分けにして、ごはんに乗せて食べているのですが。 無駄な食欲と(本来炊事に費やす)浮いた時間は如何ともしがたく(笑)、安売りの食材を買い込んで黙々と保存食を作っていたりします。 ザワークラウト(キャベツの漬物)。キャベツも セールで87円/玉くらいだったりするので、5玉ほど買ってくる。そろそろ安いのが出てきてますね。ひたすらスライサーで刻んで、この時期なら2週間くら い重しを乗せて放置。外側の葉も捨てずに適当に刻んで下処理しておけば、しばらく葉物に困りません。冷蔵庫にいつ作ったのか不明なザワークラウト(酵母で白くなってる)があっても、とりあえず炒めれば食えます。 ところで、このザワークラウトの残り汁が体に良いという話、聞いた事あります?(検索すると眉唾な話が出てくる) 鏡深は捨てちゃう(まあ美味そうではある)。漬物を食うのも似たようなものだと思うけど。 肉の塩漬。通常のレシピだとブロック肉で作ってるけど(高価なので)、豚コマ77円/100gに値引きシールが貼ってあったので、喜んで買ってきた。塩(と香辛料)をまぶしてキッチンぺーぺーで包んで冷蔵庫に保管(たまにペーパーを交換)。数週間熟成させたら冷凍庫に移動。 タバスコ。唐辛子粉に塩と酢を加えて放置、と書いてるレシピが多い(そりゃ腐らないだろうけど)。でも本家は唐辛子を塩漬けにしてから酢を加えて作るっぽい。この発酵の段階を飛ばしちゃいけないのじゃないかと思い現在唐辛子の塩漬けを実験中。 三升漬。醤油、米麹、唐辛子を各1升漬け込んで放置するから「三升」漬。昔、北海道出身の同僚から教えてもらった郷土料理。 別に3升作らなくてもいいし。上記の本家タバスコと同様、唐辛子を発酵させるので、完成すると髪が逆立つくらい辛い。ただし最初に唐辛子を刻むのが面倒。 塩水ピクルス。鏡深はぬか床を腐らせて何度か挫折してるので、使い捨ての塩水で漬物ができると楽。使う塩の量は結構多く感じるけど、ほとんど捨てちゃうしね。キュウリもこれから安く出てくるし、ナスやダイコンも塩漬けがはかどります。上記ザワークラウトの残り汁を流用できないかと思案中。 咸蛋 [xiándàn]。通常鴨の卵で作る中国の塩漬け卵。鶏卵でも作れる。卵を塩水に入れて1ヶ月放置。完成したらゆで卵にしていただく。カラのままでも塩が中まで染み込むのが不思議。 できるだけ高濃度の塩水を使うと早くできるので、プラスチックよりガラス容器の方が安全(と知人が言ってた)。タイムセールで安く買った卵が使いきれなさそうな時に作っておくと便利。 水耕栽培。保存食じゃないけど。暖かくなってきて園芸棚を占領していた二胡の材料となる苗木をベランダに出したので、棚の空いた所で香菜 [xiāngcài](コリアンダー)、チンゲン菜、レタスを栽培中。ダイエット明けには食べられるくらい育っている予定。 これからの時期だとベランダに出した方が良く育つかもしれないけど、もうイモムシを潰しながら料理するのは嫌なので、当分は室内で育てようかと。 ★ こんな感じに貧乏も習慣化して、貧乏する事自体が趣味になってしまった負のスパイラル。もう(この歳で)裕福になろうと取り繕うのもアホらしい。 ダイエット:本来かかるはずの食費と調理食事片づけの時間が大幅に節約できる。体重計に乗る度に減っていく体重を見るのは楽しい上に体に良い。 漬物:大量に買い込んだ安売り品を長期保存させる生活の知恵。発酵食品はおいしい上に体に良い。 家庭菜園:戦中戦後の食料難から自前で野菜を育てるのは貧乏の基本。最近は肥料の発展でベランダでも簡単。新鮮な無農薬野菜は体に良い。 生活に困窮するほどに体に良い事ばかりな気がするので何が間違っているのかよくわかりませんが、せめて水道代が安くなれば、もうちょっと生活に余裕ができるのではないかと。どうぞお願いします。 |
2018年5月4日
★ 例年ですと4月末頃まで花4割程度残っている仙台の桜ですが、今年は早く終わってしまいましたね。結局「牛吟庵」春の発表会は今年もやらず仕舞いでしたが。 4月最終日曜は例のパレードがあったので、発表会はやらなくて正解だったかも。この日、教室のレッスン予約も全部キャンセルされてましたし。 中国にも桜はあるにはあります。もっとも、鏡深が最初に行ったその年に、大連のどこだか桜の花が咲いてるのを見て「全然ダメだ」「美しくない」と嫌悪感 を持って、それから(日本人でありながら)中国在住の10年あまりも中国の桜には全く興味を示さず、むしろ避けていた所があります。(まあ花見に誘ってくれる友達もいなかったですが) ★ 何がそんなに鏡深の「お気に召さなかった」のか(桜に罪は無いですが)。とりあえず、大連の桜を載せたブログがあったのでよく写真を見てください。 そして次に日本、地元の桜を見比べてください。近所の榴ヶ岡公園の桜。鏡深が小さい頃育った辺りの文化町用水路沿いの桜。違いがわかりましたでしょうか? 日本で見慣れた桜の木というと枝先が下を向いているのですが、中国の桜はことごとく上を向いているのですョ!(品種の違いじゃないはず) それがどうとか説明しにくいのですが、許せなかった!(鏡深も若かったです)どーでもいいと言えばどーでもいい。
二胡の材料なのだから、これに関する園芸用品って教室の経費で出していいのかな? 実際に育って製材して作った二胡を売るなりレッスンで使うなりするのが100年後だか200年後だか知らないけど。。。 そもそも熱帯の樹種を日本の東北で育てようっていうのです。この冬の間はヒーターで暖める等していた訳ですが、嬉しい事にどれも枯れる事なく越冬できました。おめでとう自分! 暖かくなってきた4月初めに油断して(ヒーター外し)たら、見る見る葉が黄色くなってきて、慌ててヒーター設置しなおしたり。まだ早朝は冷えるらしい、危ない危ない。 ニオイシタン(黄花梨)とかノースインディアンローズ(シッソー紫檀)辺りなら、東北でもヒーター無しで育つ可能性はあります。 ★ ところで、鏡深は教室兼用のマンション在住なのに、何メートルも伸びる木を室内で栽培できるのか?という疑問は購入前からあったのですが。日本の伝統技術「Bonsai」であれば普通に巨大化する樹種を鉢植えで育てるので、大丈夫じゃね? と塞翁的精神で、さして悩みもせずに注文しまして。 それから、盆栽の育て方のページ等を読みながら勉強しているのです。今の段階だと、そこまで考えなくてもいいと思うけど、大きく育ちすぎないようにするには、適度に剪定する必要があるでしょう。(材料が取れる程度には大きくなって欲しいが) 感心したのは、盆栽では木の性質を理解した上で、後々の枝の生え方を予測して剪定しているのね。場合によっては部分的に枯れさせたり。これがなかなか面白い。 ここでハッと思い出したのが、先の中国桜に対して、鏡深がなぜああも拒否感を持っていたかという事。 ★ おそらく日本の桜は管理する人が伝統的に、この盆栽式に外へ外へと伸びる様に剪定しているのじゃない? すると結果、枝先が垂れる様な姿になりますよね? 中国では先のブログにあった様に、勝手に枝を折って持ち帰る人が多いので、手に取り易い外へ伸びた枝から無くなり、上へ伸びる枝が残された姿になる、と。 地域の植物の「相」が、長年どの様な扱いを受けてきたか投影してしまっているというお話。地元のなにげなく咲いている桜の巨木が、美しく枝を下へ向けているのは、何十年も大切にされていた証拠なのですね。 なお某運送屋さんで働いていた経験上、鏡深は郵便受の「相」から住人の性質を占う癖があります。(笑 |
2018年3月29日
★ もう20年くらい前になるのですが、丸善書店の特設販売で(さして高い物でもない)篆刻用の彫刻刀(印刀)を買った事がありまして。今でもホコリだらけの文具箱に放り込んであったりする。 かつては気が向いた時に蔵書印を彫ったりしてました。なお、大切な(高価な)本にやたらと蔵書印を捺すのは古書価格が著しく下がるので(いずれ処分する事を思えば)あまり好ましい習慣ではないのね。 ちっこい自作ハンコを名刺に捺したりした事もあったけど、他の名刺を汚すので、これも後悔とともに現在は自粛。 結局、そうそう活用できない物をホイホイ彫る訳にもいかない。使わないから上達もしない。 ★ 当然ですが、彫刻刀だけあってもハンコは彫れない。 中国に行ったりすると、その辺の店にゴロゴロしているハンコの材料(印材)も、自分で彫る立場であればそれ用の目線になるので、普通の観光客にとっての石ころでも色々楽しいもので。(やっぱり単なる石ころだったり、石ころですらなかったり) 中国の書道用具を売ってる店に行けば二束三文で売ってるような石でも、日本で仰々しく売られてたり(まあ数百円程度から)するし、いつの間に、そうやって彫る機会もない印材が大量に手元に増えていく。どうすんだよ、この石ころ。(汗
水晶や瑪瑙やらは人造石と見分けがつかない上に自分で彫れないので論外。もっとも、物価高と円安と値切りの労力を考えると、今じゃどれもあまりお得でもない気もする。 昔(十年以上前)は安かったので水牛の印材を買ってきては、お土産に配ったりしてたのですが。やたらと買ってくものだから怪しまれたり。 アレって、日本のハンコ屋さんで彫ってもらうと結構な金額を取られるのよね? それに印材ばかりあっても困るのは相手も同じ。自粛自粛で活用されない水牛の印材が随分(密封)保管されている。(水牛は虫食いがこわい) 中国のお土産屋さんはサービスで彫ってくれる所も多いけど、だいたい機械彫りなので、良い印材ならなおさら日本の職人さんに手彫りをお願いした方がいいです。(それでも機械彫り+手仕上げだったりするけど) そういや、偽物を水牛だと言い張って買わせようとするから、1個お金を払って店員の前でライターで火をつけた事があった。水牛の角なら爪を燃やすような臭いがするはずです。それで文句を言って、お高い印材をサービスさせた。 鏡深はタバコを吸わない人なのに、なぜライターを(たまたま)持っていたかというと、お察し。(今考えると実に大人げない) ★ ところで、なぜ「ハンコ」の話かと言うと、前に書いてたように自前で二胡試験をするなら合格証とか作らなきゃいかんよね? 文面はパソコンで作るとしても、捺すためのハンコを用意する事になるのだけど。 自分で作るための道具(印刀)はあるし、材料(印材)もよりどりな訳ですが。がんばって作った所で受験者がいなければ、また「2016年秋の悲劇」の再来となり、活用されないハンコと鏡深のトラウマを増やすだけになるのですね? ★ そしてさらに目下、春の発表会の季節が迫ってる訳ですが。 2016年秋がアレだったもので、去年は春と秋ともにやらなかったのよね。今年はどうしましょう? もし開催するなら、そろそろ賞品を作らなければいけないのですが。。。 がんばって作った所で参加者がいなければ(以下略 でもまあ、ほら「一度目は悲劇、二度目は喜劇 (マルクス)」とも言いますが。義理で参加してくれる人にも気の毒だと思うのよね。。。 |
2018年3月13日
★ 「ゆうゆうコース(仮)」について。 「通常のレッスン」進行とは別に、生徒さんのニーズに合わせた新たなレッスンプログラムを検討中。対象は、二胡は拉きたいけど難しい事を習得する時間も気合いも用意できない、そんな「スマート思考」の生徒さん。教材は数年かけて鏡深が書きためた楽譜があるので、なんとでもなりそう。 「ゆうゆうコース1級」 2級に必要な技術習得は目指しません。D調およびG調の第一把位を使用した曲を練習します。受講条件:二胡試験1級合格の実力。せめて1級習得くらいの努力はしてもらいたい。(懇願) 「ゆうゆうコース2級」 3級に必要な技術習得は目指しません。D調およびG調の第二把位に加えてF調の第一把位を使用した曲を練習します。受講条件:二胡試験2級合格の実力。 「ゆうゆうコース3級」 4級に必要な技術習得は目指しません。D調・G調・F調およびC調の第二把位までを使用した曲を練習します。受講条件:二胡試験3級合格の実力。 「ゆうゆうコース4級」 5級に必要な技術習得は目指しません。D調・G調・F調・C調の第二把位以上、加えて♭B調を使用した曲を練習します。受講条件:二胡試験4級合格の実力。
生徒さんの希望があれば、鏡深が引率して(コネのある)大連で受験してもらってもいいのだけど、そこまで気合いのある生徒さんはいない。そもそも仙台大連間の直行便は廃止されましたし。 (中国へ遊びに行きたいから鏡深が引率しろ、って言う人はいるけど、そういうのは本職の旅行業者さんに相談してください。鏡深は中国の観光地に全く興味の無い人なので。) ★ 試験方法は各級の楽曲集内、練習曲と楽曲のそれぞれ指定曲・自選曲(選択曲)をひとつづつ、合計4曲を試験官の前で演奏します。楽譜を見るのはNG(当然)。 「牛吟庵」で使用している曲でも間に合うと思う。たぶん。(後で整理しないと 曲目は事前に自分で選択して十分な時間をかけて練習できるので、さして難しい事はないです。ただし、初級レベルの曲はどれも短いので普通に演奏させてもらえるのですが、中級以上の曲になると1曲1曲が長いので、その場で演奏部分を指示される事があります。 長い曲でも暗記して最初から最後まで続けて拉くのは案外難しくないのですが、途中からやろうと思うと、相当の理解度が要求されます。さらに、その指示が中国語だし。(生徒さんに受験させるなら鏡深が通訳する事になるだろうけど) ★ 日常生活では楽譜を見ないで演奏する機会というものが、そうそう無いので、「牛吟庵」で長く二胡を練習してる生徒さんでも1級合格する実力すらかなり怪しい所。 もっとも、やろうと思えばできるのでしょうけど。やらないだけで。鏡深もそこまで要求しませんし。(無理のない程度に暗譜を指示したりする方針) そんなもろもろの理由で「牛吟庵」自前で二胡試験を行おうか、という話を古参の生徒さんに漏らしてみたら、大反対されまして(そりゃもう蛇蝎を見るような目で)始める前から挫折した次第で。 いや当然、受験は自由だよ(常識的に)。嫌なら受験しなければいいだけじゃない? 何でそこまで言われるのか、わからないの。(溜息 |
2018年3月10日
★ そろそろ確定申告の期間も終わりに近づいてますが、皆様お済みになりました? 早い方がすいてるだろうと、鏡深はいつも2月中に終わらせちゃうので、(平成29年の分は)すでに終了してますが。個人的には春を感じさせる(貧乏が楽しくてしょうがない)清々しい季節。 とはいえ、今回は無事に帳簿を付ける終えるまでに心折られかけまして。
「あいてー革命」成りしこのご時世に何で紙のファイルを作らなやならんのよ、とか毒突きながら毎年帳簿をプリントアウトしていましたが、突然こういう事もあるので、やはり必要なのね。 OSアップデートでそのうち不具合修正されるかと淡い希望を持っていたのですが、年も明けちゃいました。どうせ買い替えるなら年号が変わってからの方が気持ちよく出費できるのに。 しょうがないので良さげな会計ソフトを調べてたのですが、最新の会計ソフトって「クラウド型」とか言って、(世知辛い事に)毎月使用料金がかかるのね? ア★ビ式? 瞬時に購入意欲が消失してしまったので、PC内を大掃除しつつ(甚大な手間と時間をかけて)古いOSを入れたり消したりして、古い会計ソフトを無理くり継続して使う事に成功しました。これでまた数年は買い替えない方針で。(ぷんすか ★ 「牛吟庵」は極めて小規模な個人事業なので、気が向いた時に数ヶ月おきに領収書や明細書をファイルして、年末年始の暇な時期にまとめて帳簿を整理するのですが、中国出張時のレシート印字が消えちゃってまして。使えないかなぁ。 感熱紙は日光に曝しておくと消えちゃう事がありますが、さすがに半年くらいで読めなくなるとは思わなかったよ。恐くて昔まとめた領収書を見る事ができない。。。 ★ ついでに言うと、鏡深が大量に中国で買ってきた資料としてのCDとか、日光に曝してるとデータが消えちゃう事があるのよね。時代的に特別品質が悪いのかもしれないけど。十数年から二十年も経てば、寿命だろうしねえ。 数箱の段ボールに突っ込んだままのCDやDVDがいつまでも、押し入れを占有している。さっさとmp3にでもしてデータベース化してしまえばいいのだろうけど、量が多いので面倒くさい。困った。 |
2017年10月24日
★ 「生き甲斐」というのは日本人独特の概念だそうで。そういえばと中国語の辞書を引けば「生活的価値」とか「生存的意義」と書いて有るけど、それに類する単語は無いのかもしれない。 とすれば「生き甲斐」を口に出して、何かと商売しようとする輩がうさんくさく見える。ところで二胡を習って音楽を「生き甲斐」にしてみません?(笑 似たような所で、店頭で「一生ものですよ」と言われると、鏡深は一気に購買意欲を削がれます。どんだけ頑丈なんだよ? ★ 鏡深が中国のお茶屋さんなんぞに行くと「昔オマエが買ってた茶器は、今だとすごい値が付いてる。」などと言われたりするのですが、日頃から実際に使用してるため、一個一個順当に破壊してる訳です。(タンスに仕舞っておけば「一生もの」かもしれない。) まあ、もったいないなあ、と思わない事もないので、以前に東急ハ★ズ(某政治家によれば希望が足りない)の通販で「金継ぎセット」なる物を買ったりもしました。 ただ、本式の「金継ぎ」っていうとウルシを使ったりして非常に面倒くさいので、件の「金継ぎセット」は手付かずで押し入れに放り込んだままだったり。 ★ 先日、大連のお茶屋さんに挨拶に行ったら、店主のおっちゃんが「金継ぎ(锔瓷)」を習い始めたという事で、店内に修繕した茶器が大量に飾ってあったのね。本業がお茶屋さんともなれば、そりゃ ところで売り物である新品の茶器に混ざって、店主お手製の金継ぎ茶器が置かれてる状況というのも、どうなの? いいけど。 中国の店主さんは専門家に習ってるのだろうから「本式」なのでしょうが。帰国してから検索してみると、どうやら代用品を使用した「なんちゃって」な方法でも金継ぎができるらしい。高価な「金粉」の代わりに「真鍮粉」を使えばそんなお金もかからない。(たぶん 完全にパッカリ崩壊したのはさすがに残してないけど、欠けて不格好たけどなんとか使えそうな茶器はいくつかあるので、こちらのページを参考に用具をそろえて、生徒さんも 実際やってみると、欠けを埋めたり割れた欠片を組み立てたり、なかなか面白いね。エポキシだと固まるのが速いのでテンポ良く進められるのも嬉しい。 ★ あらかた修繕が終わって一息つくと、不細工な程味わい深い(笑)。今度は修繕した痕が無い茶器が、逆に物足りなく見える不思議。だからと言って、家の茶器を壊して回ったりしませんが。 そういえば、あったじゃないですか? 日頃からぶっ壊す度に、ボンドでくっつけてるアレが。。。 二胡を修理する時にも「金継ぎ」すれば面白そうじゃない? かすがい使ったりしてね? そうそう、件のお茶屋の店主が「金継ぎ」した中に、落款の付いた「かすがい」を使ってるのがあって、カッコ良かったな。。。 |
2017年9月21日
★ 普段ならヨド★シの通販で買う所なのですが、税込450円にポイント10%、加えて送料無料なので実質400円、ヤ★ハの弦楽器用ポリッシュ。数あるクリーナーの中でも極端に安い。それでいて、そこそこ松脂が落ちるのだから文句はないです。 前々から準備していれば良かったのに、師匠へのお土産にするため、中国行きの前日に(雨だというのに)仙台駅前の楽器店を回って探していました。しかしまあ、どこも扱ってないもので、結局一番町のヤ★ハまで行って定価600+税で買ってきました。とはいえ一本だけという訳にもいくまい。。。(溜息 店員さんに「ツヤがうんたら」とか言われて何やら勧められたけど良く覚えてない。確かに、ビカビカのツヤが欲しかったら、さらに油で磨いた方がいい。さすがに良くわかってらっしゃる、というかクレームでもあったのか?
そんな感じなので、メンテとかは実際二胡を扱ってる人でも結構適当だったりしますし、むしろ神経質になりすぎて練習以外の部分でくたびれちまったら本末転倒。ご近所付き合い同様ほどほどに仲良く、楽器と付き合いたいものです。 それでも気になる人はバイオリン等のページでも探してもらうと、参考になりそうな事がいくらでも見つかります。 ★ ところで、この松脂のこびりつきですが、二胡を買ったばかりの時って、そうそう気にならなかったと思いません? 二胡を数年使っているとモリモリ固まった松脂を頻繁にこそげ落とさないといけなくなる。ような? なにも初心者の頃は遠慮して松脂をあまり塗らないで練習している、というばかりでもないと思うの。楽器表面に見えないくらい微細な凹凸ができてしまっている可能性もあるよね? ★ 似たような状況は、便器にこびりつくウ★コ。新品の便器は表面がコーティングされているのでこびりつきにくいけど、時間が経つにつれてウ★コがこびりついてくるよね? そうなったら、再度コーティングしてあげればホラ掃除知らず! という商品も売ってます。人によっては、車用のワックスやコーティング剤を便器や洗面所に使うらしい。 だからと言って、さすがに楽器に試してみるには抵抗があるのだけど。。。 やってやれない事もない気はするが。(鏡深はやった事ないです) ★ そういや関係ないけど、昔のテレビ番組『ウゴウゴルーガ』の「プリプリはかせ」は「ウンチクをたれる」からくるシャレだったらしい。今になって知って関心しました。 同番組の「しかと」とか、今見るとBGMが良すぎるね。まあ関係ないけど。 |
2017年9月19日
★ 宗教が布教活動の一環として外国語教室を開くのは、よく聞く話ですが。何にしろ、裸一貫で外国に来て商売を始めようというのは大変なもので、何かしら後ろ盾があっても不思議じゃない。それが宗教だったり、ヤ★ザだったり、政治だったり。。。 ★ こないだ大連に行くときの飛行機で、隣の席(を含む日本人団体)は中国語教室の先生が企画した旅行に参加しているそうで、見せられた行程表に73★部隊の資料館やらがあったので、色々お察し。ちょろいな日本人。(笑 あるいは、その先生が日本人の興味を引きそうな観光地を熟考して取捨選択した結果なのかもしれない。いずれにしろ、まともな中国人なら日本人をそういった(面倒くさい)所に案内したりはしない(と信じたい)。
この20年間に大連市内を何度か転居していて、その都度チェックしてはいましたが、最近になってまた(骨董街的な)中心部に戻ってきてたのね。 「龍泉宝剣」は「浙江龍泉」の実用的な刀剣のブランド。陶器の「景徳鎮」、硯の「端渓」、紫砂壺の「宜興」、白酒の「茅台」、黄酒の「紹興」、二胡の「蘇州」といった具合の名産品。 なお、中国武術の競技用刀剣には、そこまで大仰な品質は要求されない。 ★ しかしまあ、中国に「銃刀法」みたいなのってないのかね? 値段もかなり高価になっちゃって美術品扱いなのだろうけど、非常に物騒な物がその辺で売ってるのは相変わらず。 鏡深が20年近く昔に(調子に乗って)買った八卦刀って、確か500元もしなかったような? 今だと同様の物が20倍くらい? もっとも、そんなの持って税関を通る根性はないので、08年の帰国時に当時の大家にあげてきたのだけど。。。 小さいペーパーナイフ的な物も「龍泉宝剣」に売ってたけど、それでも1000元(2万円くらい)以上の値段が付いてた。店の人は「茶刀」と言ってた。ちゃんとした物なら、それくらいの値段はするのか。 ★ そんなクソ高い「茶刀」を売ってたよって話を、その後に覗いた知り合いのお茶屋さんにしたら、「千枚通し」を出してきた。実用的にはそれで十分らしい。(笑 「茶刀」っていうのは、普洱茶の塊をホジホジするのに使う小刀です。切れ味は必要としないけど、茶道具なので見た目がそこそこ「雅」である方が好まれます。お茶を点てようという時に屠殺でもしそうな鉈を持ち出すのは「粋」じゃない。(たぶん) 鏡深も10年以上前に買ったそれ用の「茶刀」がいくつかあったのだけど、最近になってポキリと折れた。さほど乱暴に使ってたつもりはないのだけど、質の悪い金属は時間経過で劣化するらしい。 ★ こと刃物に関しては、日本なら鍛冶屋さんの作った実用的なそこそこ良いナイフが1万円以下で買えてしまうのを考えれば、わざわざ(税関の目を盗んで)中国から買ってくる必要は無い訳で。(他にも持ち込む手段がない訳じゃないらしいが。。。ごにょごにょ) 中でも可愛らしい「くじらナイフ」は2千円くらい、花梨杢グリップの折畳みナイフが5千円ちょい、茶道具と言い張れそうな侘びた意匠の小刀3千円など。探せばいくらでもありそう。むしろ「肥後守」でも一生使える品質。 中国だからって、なんでもかんでも安く買える訳じゃないのよ、最近は物価も上がってるし、というお話。 |
2017年9月9日
★ ただいま帰ってまいりました。本日より通常運転です。一応無事です。逮捕される事も殺される事もありませんでした。一安心。 残していった鉢植えと水槽が心配だったけど、全て無事。(自作の給水装置が役立った) まあ、色々と確認したり実験したりしてたのですが、心残りと言えば、いくつか琥珀の原石買っときゃ良かったなあ。。。 と、そんな感じ。 |
2017年8月26日
★ 中国人ならよくご存知、西周の姜子牙はもともと殷国の家臣でしたが、殷紂王の暴政を嫌って辞職しました。しかし彼には労働の才能が無く、その妻は日常的に彼を罵倒しました。 もちろん、労働に対して不真面目な亭主を批判するのは妻として当然ではありますが。これは一種の結婚の悲劇。そもそも出世や世間体に興味の無い人間は結婚する事自体が間違いなのです。姜子牙は妻と別れた後、気楽に魚を釣って暮らしました。 ★ その後、姜子牙は周の武王に拾われ、殷紂王討伐には軍師として活躍します。なお、大出世の後にかつての妻と再会したエピソードは「覆水盆に返らず」として有名。 どうも、日本ではすでに絶滅危惧種である「世話焼きおばちゃん」が中国ではまだまだ健在で、独身者と見ると見合い相手をしつこく紹介したがる。 国を挙げて「ディスカウント・ジャパン」に狂乱する割に、民衆では「日本人=金持ち」といったイメージなので、中国の知り合いと連絡を取ってると、そういう事もある。 そもそも鏡深は日本人の中でも極端に「貧乏」な人種なので、間違いなくミスキャストなのだけど、どう説明しても鏡深の「貧乏」さ加減が伝わらない。そこで、失礼の無いように断るのも面倒くさいので、(中国語で)書いてやった内容が上記「姜子牙」です。 ★ 鏡深が中国に住んでいた頃に知り合った同年代の「女の子」が、「歳歳年年人不同」今ではすっかり「世話焼きおばちゃん」となっている辺りは世の無常。(笑 そんな訳で、しばらく中国に行ってますので、連絡が取れなくなります。メールの返信とか、帰国してからまとめて書いたりすると思うので、よろしくお願いいたします。 |
2017年7月7日
★ どうも使ってた某PHSの会社が先行き不安な様で、後で中国に行く事も考えて、巷で流行の「すまあとほん」なる物を買ってきました。SIMフリーなヤツね。 ついでに電話番号も変えました。新たな電話番号は教室のホワイトボードに書いてありますので、必要な方はメモっていってください。そもそも、普段はメールで連絡取ってるので電話を使う機会はあまり無いのだけど、無ければ無いで不便かもしれない。 ★ この所は録音のために各種楽器を取っ換え引っ換え練習してたのだけど、とりあえず一段落。お作品は「牛吟板」のリンクから聞けます。(ただし1ヶ月ほどで消えます) 去年の末まで2年間ほど隣でマンション工事をしてたので、録音はしない様にしてたのよね。久しぶりにやってたけど、この間は他の作業にほとんど手が回らないね。 おかげで、ただでさえ進行の遅い今年の楽譜をさらにサボる状況で、まあ「年に一冊」なんて誰かと約束してる訳じゃないし。せっかく書いても誰か活用してくれる訳でもないし。。。(たまに罵られるし |
2017年4月1日
★ 比較的高価な二胡の材料に「老紅木」というの、二胡やってる人は聞いた事あると思います。そんな珍しくはない。価格はだいたい紫檀(小叶檀)ほどじゃなくとも、黒檀(烏木)より高いかな、って程度。あるいは、黒檀も最近は高くなって同じくらいかも。 音色は紫檀ほど鮮やかじゃないけど、日本人好みのまろみのあるシットリ系。とか、まあ説明するのよ。ただ、この「老紅木」に相当する日本語がよくわからない。 字面からの連想か、よく「紅木が古くなった物が老紅木」とか言う人がいるけど、それは明らかに間違い。安い紅木二胡を長く使ってるうちに高価な老紅木二胡になるのか? って話で、そんな訳はない。 ★ 「老紅木」というのは俗称で、正しくは「酸枝木」と言う。その名の通り、新品の老紅木二胡は酢酸の匂いがする。音窗に鼻を近づけるとよくわかります。と、ここまでは一般的な二胡知識。 さて、この「酸枝木」は黄檀の仲間(Dalbergia ツルサイカチ属)、通常「黒酸枝」と「紅酸枝」に分けられ、「黒酸枝」の方が高価。同じ仲間に前回の「降香黄檀」(黄花梨)があるが、これは別格の希少種。 この辺は中国の紅木(唐木)分類の表(国際紅木5属8類33種)にまとめられてるのですが、「黒酸枝」「紅酸枝」と言っても随分と種類がある。でも全て中国の名称で書かれててピンとこないね。日本で言う何の木に相当するのか? 参考までに一個ずつ調べてみました。 中国語サイト→学名を日本語と英語サイトの順番に検索してみましたが、参考元でも色々混同してたり誤表記の可能性もあるので、あまり信用せずに、詳しくは学名から各自調べてください。「別名」が多くある種類は中国でも馴染みのある品種。
「刀状K黄檀」Dalbergia cultrata(別名:英檀木/缅甸K木/K玫瑰木/刀状玫瑰木/缅甸K酸枝/缅甸K檀)通称:ラオス・ローズウッド/ビルマ・ブラックウッド 「K黄檀」Dalbergia fusca(別名:版纳K檀) 「阔叶黄檀」Dalbergia latifolia(別名:紫花梨/广叶黄檀/西采/比蒂/希沙姆)通称:イースト・インディアン・ローズウッド/ボンベイ・ブラックウッド/ボンベイ・ローズウッド/マルバシタン 「卢氏K黄檀」Dalbergia louvelii(別名:大叶紫檀/玫瑰木)通称:ヴァイオレット・ローズウッド 「东非K黄檀」Dalbergia melanoxylon(別名:K檀/紫光檀/非洲K檀/K紫檀/犀牛角紫檀)通称:アフリカン・ブラックウッド/グラナディラ/アフリカン・エボニー 「巴西K黄檀」Dalbergia nigra 通称:ブラジリアン・ローズウッド/ハカランダ 「亚马孙黄檀」Dalbergia spruceana 通称:アマゾン・ローズウッド 「伯利兹黄檀」Dalbergia stevensonii 通称:ホンジュラス・ローズウッド/ノガエド ここまで書いてきて、すごく嫌な気分になった。というか今までの認識が完全に間違ってる事に気付いた。 また、辞書には「K黄檀」を「タガヤサン(鉄刀木)」とあるが、たぶん間違い。さらに「鉄刀木」と「铁力木」は別種。(前にウソ書いてた) 「铁刀木」Senna siamea(Cassia siamea)(別名:孟买蔷薇木/K心树)通称:タガヤサン 「铁力木」Mesua ferrea(別名:铁梨木/铁栗木/铁棱)通称:セイロンテツボク ★ 紅酸枝(類)7種 「巴里黄檀」Dalbergia bariensis(別名:老红木/红酸枝/紫酸枝/花枝)通称:ビルマ・ローズウッド 「赛州黄檀」Dalbergia cearensis 通称:キングウッド 「交趾黄檀」Dalbergia cochinchinensis(別名:大红酸枝)通称:ケランジィ/タイ・ローズウッド/サイアミーズ・ローズウッド 「绒毛黄檀」Dalbergia frutescens(別名:巴西黄檀/黄檀木/紫薇檀/郁金香木)通称:ブラジリアン・チューリップウッド/ピンクウッド 「中美洲黄檀」Dalbergia granadillo 通称:グラナディロ/トレボル 「奥氏黄檀」Dalbergia oliveri(別名:缅甸酸枝/新红木/白酸枝/花酸枝)通称:チンチャン(秦婵)/テチガイシタン 「微凹黄檀」Dalbergia retusa(別名:小叶红酸枝/可可波罗)通称:ココボロ 黄檀属の「黒酸枝」「紅酸枝」を順に挙げてきましたが、これって一般に「紫檀」の仲間とされる品種だよね? その中でも上記イースト・インディアン・ローズウッド、ケランジィ、ココボロは「本紫檀」として売られているらしい。マジで?(笑 件の「老紅木」は特にビルマ・ローズウッド辺りの俗称らしい。「バラの香り」なんて思った事は無かったが。また、ビルマ・ローズウッドを「本花梨」とするサイトもある。もう何が何だか。。。 ★ それじゃあ二胡の高級材である「小叶檀(紫檀)」って何なのよ? と、なりますが、さっきの紅木分類の表で「降香黄檀」「黒酸枝」「紅酸枝」を含む「黄檀属」とは別に「紫檀属」(Pterocarpus インドカリン属)の「檀香紫檀」を一般に「小叶檀」と言い、特に高価な値が付く「インド紫檀」はこれを指すらしい。(なんかスッキリした) 「檀香紫檀」Pterocarpus santalinus(別名:小叶檀/印度小叶紫檀)通称:コウキシタン/ミツバシタン/レッド・サンダルウッド/レッドサンダー そして、あまり値の張らない「花梨木」の仲間もここ「紫檀属」に入ります。平たく言うと「インド紫檀は花梨木の仲間だった」衝撃の事実! ★ 花梨木(類)7種 「越柬紫檀」Pterocarpus cambodianus(別名:老挝花梨)通称:ベトナム・パドウク 「安达曼紫檀」Pterocarpus dalbergioides 通称:アンダマンカリン/ダルベルギオシタン 「刺猬紫檀」Pterocarpus erinaceus 通称:アフリカキノカリン 「印度紫檀」Pterocarpus indicus(別名: 榈木/花榈木/蔷薇木/羽叶檀/青龙木/黄柏木/赤血树)通称:インドカリン/ヤエヤマシタン 「大果紫檀」Pterocarpus macarocarpus(別名:缅甸花梨/草花梨)通称:オオミカリン 「囊状紫檀」Pterocarpus marsupium(別名:马拉巴紫檀)通称:マラバルキノカリン 「鸟足紫檀」Pterocarpus pedatus(別名:老挝花梨/东南亚花梨)通称:マイドゥー 「越柬紫檀」「囊状紫檀」「鸟足紫檀」辺りは近い種類で混同されているみたい。それはさておき、名称が「紫檀」とある木材はだいたい「花梨木」でしたって、いかがなものか、と。間違いじゃないけど、日本語の「紫檀」のイメージとかなり違う。 ★ 実際のところ上記の様な分類はあるものの、楽器店での表記はかなり習慣的についてる。これに関してはお店側にも混乱がある。(良くわかってない) 例えば「黄檀属」中でも黒い物が「黒檀」とされるけど、本来は「柿樹属(カキノキ科)」の「烏木」を日本では「黒檀」と言ったのだし、ローズウッドのいくつかは中国で「小叶檀」として売られ、それが日本では「紫檀」として訳されている(結果的に間違いじゃないけど)。対して本来の「小叶檀(レッドサンダー)」はそもそも入手がかなり難しい。 「乌木」Diospyros ebenum 通称:コクタン/エボニー そうなると紫檀も老紅木も、果ては花梨木までも明確な違いなんてわからずゴチャ混ぜに認識されてるっぽいという話で。「紫檀精品」と書かれた二胡が実は「花梨木」でした、って言われたら大ショックだ。(恐 やはり楽器店の表記は深く追求しちゃいけない所なのではないかと。。。 ★ ところで、鏡深私物「雌雄のアレな二胡」はどうなんだ? って、いやいや、まさか。。。 |
2017年3月30日
★ 今年こそは大連にいくぜ〜! という事で航空券を買ったのですが、前回は1週間滞在で思いの他バタバタと忙しかったので、今回は11日間滞在。安い航空券を探したらそうなった。とにかく師匠の家に「お悔やみ」を言いに行けないのが心残りで。。。 そうなると逆に時間が余って暇かも。そうだ、ついでに北京にも行ってみようかな。とか思いたって航空券を検索してみたけど、大連-北京往復の料金って東京-北京往復と同じくらいなのね? (中国語サイトで確認しても大して変わりない) それなら日を改めて直接北京に行った方が面倒がなくていい訳で。仙台-北京の便もあるし。 中国家具で「黄花梨」と呼ばれる木材、日本語では「ニオイシタン」とか言うらしい。例えば「ニオイシタン製テーブル」が10億円で落札されたりする。(骨董品価格で) 正式には「降香黄檀」、海南島産を最高級としてベトナム産は一段落ちる。成育環境から非常に緻密で複雑な独特の美しい木目が現れるので、植林でなく自生する物は相当な値がつきます。 2015年にシーサパンナの植物園から盗まれた「黄花梨」は樹齢51年直径20cmほどで100万元の価値があるとか。なお、よく目にする「花梨木」とは違うので注意。 本の中に書かれる事は多くても、一般人が実物を目にする機会はそうそう無い。ましてや、二胡などには。。。 と思ってた。 ★ 思ってたのだけど、なんか中国のサイトで売ってた。金額的には通常の高級二胡の100倍くらいの値段がついてる。さらに幾つかは、すでに売れてる。(苦笑 例え酔狂な人が欲しがったとしても、象牙があしらってあるので日本への持ち込みはできない。買えないのはもちろんだけど、見物に行きたいな〜 と思って無駄なやる気が沸々ときている次第。(故宮博物院より面白そうだ) ★ ただ、木材の輸出入が規制されてるだけで苗木は買えるみたい。庭がある人は植えてみるといいかも。50年後でも直径20cm程度ですが、夢があるよね。 |
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リンク |
山形二胡教室「山形双絲の会」![]() <休止中>中国音楽関連資料通販 「壷天路」 ![]() うえちんさまが 「謎の納豆培養研究者kagami氏の赤い国のおはなし」のページで 鏡深が在中時にしていた「悪さ」を紹介してくれています。 ![]() イシザキさまから いただきました二胡拉く娘さんのイラストです。 ![]()
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仙台に特化し
た検索エンジン 『仙台リング』さま ![]() ![]() |
近所にある台湾茶のお店『香福茶舗』![]() 伏見靖さまの 『鎌倉琴社』 ![]() 紅牡丹さまの 『二胡と遊ぼう』 二胡用絹弦のお店『弦堂』 ![]() |
イシザキさまの
『ぷらむふぃーるど』
![]() うえちんさまの 『MyErhu 私の二胡の場合』 ![]() うな女将さまの 『浜松二胡愛好会〜胡夢〜』 名古屋二胡愛好会さまの 『名古屋二胡愛好会』 りゅーほーさまの
『梅龍鎮』
![]() |
レッスンの後に小腹が空いた、レッスンまで時間をつぶ
したい、
あるいは自分の知らない所で、みんな美味しい物を食べてるんじゃないか、そう思った時に参考になるページ。 |
『サンタマ
の釣り日記』さま ラーメンに限らず、様々なジャンル分けして大量に紹介。 『ぱんだこぱんだ』さま ラーメン店紹介も多いけど、ランチのお店に強いのが特色。 『みちのく、行ったり来たり』さ ま パスタ・エスニック・甘味系も充実。 |
『晴耕雨読的達観生活』さま 時折目に入る豪華なお食事に感嘆。丼物率も高い。 『東北食べ歩き』さま 東北全域、ただし仙台・弘前多し。仙台の駅弁も紹介。 |
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リンクの並びは順不同、個人名以外は敬称略です。 ★ 2012年5月リンクのサイト様を整理しました。 お引っ越しされたりしていた場合は 新しいアドレスを教えてくださると、ありがたいです。 ★ 2008年11月リンク切れのサイト様を削除しました。 ★ 基本的に相互リンクです。「牛吟庵」か「壷天路」 にリンクを貼ってくれたと連絡をいただいたサイト様には、 このページからリンクさせていただいています。連絡をいただいた場合でも鏡深の独断と偏見により、 相互リンクをお断りする場合があります。ご了承ください。 |
二胡教室 仙台榴ヶ岡の「牛吟庵」 http://erhu.jp/ |