9月26日
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44番札所大宝寺に着いたとき、すでに夜の8時を過ぎていました。参道は暗くて足下もよく見えません。橋を渡って川の音を聞き、仁王門までたどり着きました。この時間ですとお寺さんの方でも対応してもらえないでしょうから、その日はこの屋根の下で寝ることにしました。
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9月27日
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まだ暗いうち、お寺の鐘の音に起こされました。時計は朝の5時でしたが、鐘は5個以上鳴っていたような気がします。境内へは自由に入れましたので、とりあえず本堂と大師堂の前で般若心経を唱えました。当然の事ですが納経所はまだ開いていません。横のベンチで二胡を拉いていますと、お参りの人が車で次々にやってきました。
45番札所岩屋寺には御本尊の不動明王がまつってある岩室があります。中には数個の行灯があるものの、暗くてほとんど何も見えません。ペンライトは大宝寺に荷物と一緒に置いてきていました。天井から下がる行灯と岩壁をたよりに進むと、奥は少し広くなっているようです。
ガラスのカップに入ったロウソク(500円)をいただき、ビンに「神韵」と書きました。後で気がついたのですが、これって中国語ですね。中に入るとロウソクの明かりでさっきよりは見えます。手元を照すには十分です。しばらく拉いていました。よく響いて気分が良いです。「陽関三畳」を拉いているとき、ひとりのおじさんが入ってきました。最後まで拉き終わってから、外に出て少し話をしました。
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